吃音症(きつおんしょう)はどもりとも言いますが、上記の3種類が主な症状で、言葉がスムースに出なくなる発語障害のひとつです。
吃音症には発達性吃音と獲得性吃音があり、発達性吃音が吃音の9割を占めます。発達性吃音は幼少期に発症します。原因はまだはっきりわかっていませんが、遺伝的要因が8割を占めると言われています。
一般的に、軽い繰り返しから始まるケースが多く、7~8割は自然に治まりますが、残りのケースでは徐々に症状が固定化し、やがて最初の言葉が出なくなって行きます。
又、自分の吃音に対するストレスや、周囲から笑われたり指摘されたりされる事への不安感や嫌悪感を抱く様になります。
獲得性吃音は、神経学的疾患や脳損傷などにより発症するものと、心的なストレスや外傷体験に続いて生じるものがあり、どちらも青年以降(10代後半~)に発症します。
吃音症は自然回復率が高いので、最初は経過観察となることが多いです。
治療については、確立された方法はありませんが、呼吸や発声のトレーニング、行動療法など、症状を軽減するための方法はいくつかあります。
吃音が起こる際は、精神的な緊張が強く関連しています。精神的緊張が常態化すれば、身体も緊張し、やがては自律神経にも影響が出始めます。そこで当院では、自律神経を調整して、まず体の緊張を解きます。更に頭蓋オステオパシーというテクニックを使って頭蓋骨を調整し、頭のストレスを取り除く、というアプローチを取っています。
こうすることで、体の緊張が解けてリラックスした状態で話すことが出来る様になり、症状の改善が早まります。
頭蓋オステオパシーは、頭蓋骨の微妙な動きの調整によって、脳内の血流や脳脊髄液の循環を促進するテクニックです。具体的には、軽く触れる程度の強さで、動きの悪い部分に手を当てて、頭蓋骨のゆっくりとした動きを追いながら、動きが止まりそうなところで、‟もうひと押し”を加え、徐々に動きが大きくなる様に補助して行きます。
頭蓋骨の動きが力強く、しっかりして来るに従い、脳脊髄液の循環も改善し、脳や神経の健康度が向上し、気分もスッキリして来ます。
2才の頃に、急にどもる様になりました。3~4回施術を受けた頃から、どもりが殆どなくなりました。現在は2,3か月に一回で行っていますが、どもりの症状はありません。痛みがないので静かに受けられます。
H.T.様 3歳 男の子 (お母様記)
院長コメント
どもりが出始めてすぐに来院されたので、早いうちに症状が治まったようです。
小さいお子さんのどもりはそれ程珍しいケースではありませんし、そのままにしておいても3,4か月で自然に治る場合もありますが、オステオパシーで脳や体の緊張を解いてあげることで、より早い回復が期待できます。
※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
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